通関士 合格体験記 I.Aさん 名古屋市中川区 30代 女性
(1年目:超早期スタート通関士試験準備講座、通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース))

私の合格体験記
この度、第59回通関士試験に合格することができました。
異業種未経験で、模擬試験以外をリモートで受講していました。
こちらの体験記が皆様のお役に立てば幸いです。
<自己採点結果>
通関業法
42/45 (93.3%)
関税法等
39/60 (65.0%)
通関実務
32/45 (71.1%)
(公財)日本関税協会の解答速報をもとに採点しました。
<使用教材>
講義用テキスト・問題集
→それぞれ3つに裁断して使用
通関士試験問題・解説集
通関士試験 ゼロからの申告書
→どちらも最新版を使用
講義プリント
→全てA5印刷(A4小冊子)、
単元毎の解説はテキストに貼付、
問題演習はファイリング
過去問アプリ
(公財)日本関税協会の模擬試験
授業は全て出席しました
<買って良かったもの>
電子メモパッド
→問題演習時に使用
トレーシングペーパー
→板書を記入し、テキストに貼り付けて使用
単語帳アプリ(無料)
→商品分類のトレーニングとして使用
A5バインダー、大容量の丈夫な手提げ、5mm幅の付箋
<学習法(時期別)>
買ってから試験の日まで、テキストを持ち歩かない日はありませんでした。
学習量は日によって差がありますが、とにかくゼロにしない事を意識しました。
12月〜講義開始前
テキストの読み込みが中心だったので、
暇があればテキストに目を通していました。
目が滑るため、1周目は読み込み、
2周目は条項番号に該当ページをメモ、
3周目は章末問題の答えに該当する部分に印を付けていました。
4周目は過去問アプリを見て、
答えに該当する部分(分かる箇所だけ)に印を付けていました。
講義開始後〜インプット講座期間
テキスト+板書の読み込み、
問題の復習を行いました。
テストはよく間違えていましたが、
一旦その日のうちに満点を取れるようになるまで復習しました。
講義後はすぐに板書をトレーシングペーパーに清書し、
テキストに貼る作業を行いました。
何よりも先に講義内容を整理する事が効果的だったように思います。
この時期にどれくらい知識を正しく叩き込めるかが、
後になって重要だったと感じました。
アウトプット講座期間
気が散ってきたため、
インプット講座期間の内容に加え、
通関士試験問題・解説集およびゼロからの申告書を問題演習に追加しました。
○×問題は判断の根拠を横に書くなどして、
どうしてその解答になったかを意識するよう心がけました。
特に学習記録等は付けていませんでしたが、
この日はどの分野をどこまでやる、といった目標は持つようにしていました。
理解力や習熟度は人によって違うので、
「××時間勉強して合格しました」はあまり参考にならないと感じます。
最終対策期間
2回以上自信を持って正解した問題には手を付けず、
今まで間違えた問題を潰していく作業を行いました。
面倒でも毎回テキストの該当箇所に戻って復習するよう心がけました。
新しい問題に出会ったり、間違えたりするたびに不安になりましたが、
不正解を正解にする事だけを考えました。
<学習法(科目別)>
通関業法
問題演習に加え、赤シートを使用してテキストの赤字部分を暗唱できるようにしました。
ナメていたところがあってあまり手を付けなかった期間がありましたが、
不正解が増えたため途中から焦って学習量を増やしました。
関税法等
赤シートは使用せず、
テキストと問題の往復のみ行いました。
この科目に割く時間が一番多かったです。
通関実務
講義の無い週が7月に一度あったため、
この期間にゼロからの申告書を2周しました。
1周目は商品分類・関税計算に分けて解き、
2周目は時間を計って通常通り解きました。
あまり複雑な問題には深入りしないよう心がけました。
申告書問題は講義で何度も演習がありましたが、
間違えたポイントを抑えて、質より量の学習を意識しました。
商品分類は片っ端から単語帳アプリに入れ、
空いた時間にスマホで学習していました。
<振り返り>
結果的には良かったものの、
60%が合格ラインの事件で93%(通関業法)と65%(関税法等)を取ったため、
学習のバランスが正しかったとは言えないと思いました。
通関業法の点数を1点でも関税法等に分けたかったです。
6割を合格点にするだけあって、
本試験ではやはり「そんなの知らないよ」という問題が出てきます。
特に関税法・通関実務は模擬試験より難しく感じました。
直前期に叩き込んだ計算問題と、
最後まで止めなかった不正解を正解にする作業が
「そんなの知らないよ」からギリギリのところで救ってくれたのだと思います。
〈終わりに〉
貿易に全く関わりのない仕事(不動産業)をしていますが、
知らない世界を見たいと思い、
通関士の資格を取ろうと決めました。
知識はありませんが、
元々お菓子の箱の裏に書かれた輸入者や生産国なんかは気にして読む方でした。
楽しく効率的に学ぶため、
国家資格に挑戦する時は独学ではなく、
必ずその道のプロに教わるようにしています。
生の講義を聴ける点と、
HPから感じた類を見ない熱量から教研社を選びました。
あまり家にいる方ではないので、
どこでも講義に出席できるのは大きなメリットでした。
明快で無駄の無い講義、先生の的確な質問回答、
ハイレベルな問題演習により、無事合格する事ができました。
自分の話をすると、
5月に家探しを始めて9月にマイホーム購入、
8月には子供ができた事もあり、
後半はバタバタしていました。
つわり等で体調も優れず、
12月から少しずつ学習を進めておいて本当に良かったと感じました。
本試験ではお菓子の箱の裏なんかじゃとても収まらない知識を求められる事になった訳ですが、
良い経験になり、
人生がより豊かになったと感じます。
なかなか仕事に直結する分野ではないのですが、
いつか何らかの形で生かしたいと思います。
また、まだ母親としての自覚はイマイチ持てないのですが、
勉強も悪くはないぞと言える日が来るといいなと思ってます。
私が知識ゼロの状態から合格できたので、
受験を考えている皆様も合格できるチャンスは必ずあります。
ここまで引っ張ってくださった斎藤先生、
本当にありがとうございました。
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