通関士 合格体験記 K.Yさん 神戸市東灘区 40代 男性
(1年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース)、2年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース))
私の合格体験記
【通関士試験受験の動機】
私は卸売業の会社の物流部門に所属しております。
数年前、物流改革のためにヘッドハンティングで大手物流会社のスペシャリストが招聘され、
その人間が私の上司になったのですが、その上司が通関士の資格を持っていました。
事あるごとに通関士資格の自慢をされ、
国家資格をなにか一つ持っていることの重要性を解かれ、
全く興味は無かったのですが、
次第に人生において第三者が見ても評価される指標として、
公的資格を一つ持っておいても損は無いなと思うようになりました。
また一番の動機はその上司の自慢の種、
国家資格の通関士を取って、
その自慢ばかりする上司を見返してやりたい気持ちが大きかったように思います。
【スクールを選んだ理由】
通関士を受験することを妻と相談して決めた後に
妻がネットで調べて斎藤先生の教室を見つけてくれました。
遠いですが、家から通える距離のスクールということで、
神戸の教室で受講することに決めました。
決めての理由は、
価格が良心的な値段だったことと、
受講を他の曜日に代替できるシステムでした。
【勉強方法】
★一年目
斎藤先生の話を聞いて、
問題集のテキストを6月?までに少なくとも3回は必ず解いてくださいと言われていたので、
まずは問題集から取り組みました。
しかし、一つ一つの用語がわからないのと、
似たような言葉が沢山出てくる上、
それを一つ一つ紐解いていくのが大変で時間がかかり過ぎ効率的とは言えない勉強をしていたと思います。
振り返ってみると、
一番は斎藤先生の言葉の通り、
授業の復習をしっかりとやるのが一番。
その上で、授業で習った所から重点的に問題集に取り組んだ方が良かったと今では思います。
私はこの時、42歳、子供3人もまだ小さく仕事も大変で、
勉強に集中する時間を作り出すことが何より一番大変でした。
昔から朝早く起きることが何より苦手で、
子供達が寝ている早朝が一番勉強がはかどるのですが、
毎日早起きの自分との戦いに頻繁に敗れ、
土日の時間を勉強にあてていました。
斎藤先生の教室では模試をして順位を掲載してくれるのですが、
一年目は下から数えた方が近い順位でした。
この順位が後半焦って勉強の時間を増やして追い上げるも
全体のちょうど真ん中ぐらいまでしか上がりませんでした。
斎藤先生の教室に通う方にアドバイスするとすれば、
この順位が上から数えて15番目から20番目くらいまでに位置していれば受かる可能性が高いと思います。
この順位を意識して常に上に位置しようと努力することが大切だと思います。
ちょうど実務の受講が本格的に始まった時点でその難しさに焦りが出てきました。
まず貿易会社に勤めているわけでも無いので、
インコタームズもかじった程度の知識です。
実務だけは補講を受けて少しでも問題をこなそうと努力しました。
斎藤先生はプリントをよくくれるので、
新たに問題集を買い足したことはないのですが、
実務だけは一つ問題集を購入しました。
せめてもの救いは私は理系だから、
数字自体は苦手意識はないこと、
英語も少しは話せる程度の英語力があるので、
英文を見て分類を探すことは苦ではなく、
実務の問題はクイズみたいな感じで関税法よりかは楽しく取り組めたのは救いでした。
とにかく焦りとドタバタの中で迎えた一年目の受験は、
運良く通関業法と関税法は6割を超えてたものの、
実務で4点足りず、不合格となりました。
この時私の実務問題の結果は輸入問題が満点取れてたにもかかわらず、
他の問題で稼げなかったということで、猛烈な悔しさが残りました。
★2年目
一年目の反省を生かし、年間のスケジュールを立てることにしました。
受験日をゴールとした日別カレンダーを作り、壁に貼りました。
そして一日、過去問を必ず20問【20ページ】解くことを目標に掲げました。
やはりこれが効果があり、立てた目標に対し進捗状況が分かります。
遅れた週は土日で挽回するようにしました。
斎藤先生の教室に通う方にアドバイスするとすれば、
これを一日30問、40問で取り組めば受かる可能性はほぼ95パーセントくらいになると思います。
2年目になるとさすがに1年目の記憶が残ってるので過去問に取り組むことの時間が段違いに短くなりました。
私のような貿易の完全な素人で年齢が高く記憶力が悪い者、
そして仕事が忙しい人はやはり本来は2年位の時間がかかる試験なのかもしれないとも思いました。
私は斎藤先生の言うことをいつも信頼してましたので、
先生のアドバイスにはいつも真剣に耳を傾けていました。
特に先生がおっしゃった2年目の受験は鬼門で、
勉強が出来るのに本番で落ちる人も多いと聞き、
その理由が勉強が実務問題に偏りすぎるという話です。
あくまでも関税法の基本が何より大切だということです。
私はこの言葉を大切に、実務で点が足りずに落ちましたが、
実務の問題は1年目の人達が本格的に取り組む後半のタイミングでやろうと決めました。
それまではひたすら関税法や通関業法の過去問に取り組みました。
自分の中ではこの割り切りで良かったと思っています。
結果、試験は通関業法が7割、関税法が6割、実務が6割で何とか合格出来ました。
ここで功を奏したのはこの年の関税法は例年よりも難しかったということです。
もしも関税法に真剣に取り組んで無ければ、
私はギリギリ点数が足りず落ちていたと思います。
実務は時間が全然足りずに最後の択一問題は最後の4問は全て2であてずっぽで埋めました。
運良く一問あたってましたが、それが外れてたとしても27点のギリギリ合格ラインでした。
2年目も輸入問題は全て合ってました。運もありますがそんなものだと思います。
輸入の問題は運と相性というかそんな感じがします。
努力も大切ですが努力だけでは埋まらない何かがあるのが輸入問題と思います。
また今年から輸入問題も掛算や按分を間違いたら全問間違うというような意地悪な問題ではなく、
救済処置のある問題に変わってきてます。
ですから受かるためにはやはり輸入問題はほどほどに基本の関税法の深掘りが大事だと思います。
【最後に】
受験に迷っている方におすすめ出来るとしたら、
斎藤先生の教室は素晴らしいということです。
ここで駄目なら他も駄目です。
他は行ったことありませんが。
今振り返れば先生のアドバイスは的確です。
一年目の勉強のスパートのかけ方が遅くて失敗しましたが、
先生の言う通りやってればよかったと思います。
しかし、私は落ちるのも運命であり、
諦めなければそれは失敗ではないと思ってます。
試験は自分との戦いです。
先生のアドバイスが的確でもやはり一年目は自分に負けたのだ思います。
先生の教室は安いとはいえ、
それでも数年通えば、
それなりの金額になってしまいます。
やはり一年の短期勝負で臨むべきですし、
駄目でも2年目には受かりたい試験です。
それぐらい勉強を続けるというのは地道で辛い道のりです。
さて会社に合格の報告をしました。
受験動機となった直属の上司は会社内で色々あり、もう退社してました。
今の上司に通関士資格ということを報告しても、
貿易会社でもありませんから、
通関士資格のこともご存知無いし、反応も「ふーん、おめでとう」くらいのものでした。
しかし上司を見返してやりたいと思って取った資格ですが、
結局は一つの目標に対してどうやって臨むか、
自分に負けそうな時にどう立ち向かい、
遅れた時はどうやって挽回するかを学んだのだと思います。
この戦いの経験はずっと人生の教訓として生き続けると感じています。
その孤独な戦いに常に励ましと適切なアドバイスを頂いた斎藤先生には本当に感謝しております。
二年間大変お世話になりました。
ありがとうございました。
|