通関士 合格体験記 M.Tさん 大阪市城東区 50代 男性
(1年目:通関士総合講座(レギュラーコース))
私の合格体験記
【通関士試験受験の動機】
某製造業に勤務し、入社以来25年間、
営業部門にいましたが、
三年前から海外に於ける特恵関税の活用や
ルーリング(事前教示制度)等を活用した有利関税分類の取得による
利益創出を主な業務とする通商部門に所属しており、
関税についての全般的な知識を身に付け、
担当する業務の理解を深めたいと考えたのが、
通関士試験受験に取り組むきっかけでした。
また、元々、様々な資格を独学中心で取得していましたが、
直近では五年前に自己防衛のために取得した
メンタルヘルス・マネジメント検定I種が最後で、
久々に何らかの資格を取りたくなったことも取り組む理由のひとつでした。
【神戸大阪通関貿易教育研究社を選んだ理由】
二月にヒューマンアカデミーの「通関士完全攻略ガイド」、
「通関士過去問題集」を購入し、
三月からパラパラめくって読み始めましたが、
半年間の独学で確実に合格レベルに達するには少し厳しいと感じ、
当校に通学することに決めました。
元々、大手の専門学校に興味はありませんでしたが、
その理由は、10年前、
東京在住時に社会保険労務士の資格取得の為に通学していた学校が、
社労士受験界の第一人者である秋保雅男先生の社労士受験専門の学校で、
非常にきめ細かいサービスを提供され合格への道筋をつけて頂いた経験があるので、
通関士受験についても貿易関連資格受験専門の学校に通学したいと考えたからです。
また、斎藤先生の無料体験授業を受講した際、
輸入についての解説がとても分かり易く、
この時点で、ここで真面目に学習に取り組めば合格できると確信しました。
コロナ渦の中、
少人数クラス制であることも選んだ理由の一つです。
【授業について】
受験後に言えることは、
間違いなく合格に導いて頂けるので、
あれこれ余計な事を考えず、
素直な学ぶ気持ちだけあれば十分だということです。
特に通関実務については
独学では到底同じレベルに達することはできなかったと痛感しています。
実際に受講してみれば納得されると思います。
少人数制なので、
授業中、問題や質問に回答する機会が幾度となくありますが、
間違って答えた時は恥ずかしいとは思わず、
試験本番でなくて良かったと捉えていました。
実際、授業で間違えた内容はその後間違えにくくなるので、
結果的にもむしろラッキーなことでした。
また、同じクラスの若い方々が非常に熱心に学習され、
真面目に取り組まざるを得ない環境が形成されており、
年配者の私がクラスの足を引っ張る訳にいかず頑張らざるを得ない状況で、
これは独学では得難い通学する大きなメリットでした。
【学習について】
四月の受講コースの始まる前に「通関士完全攻略ガイド」の関税法については
一通り読んでおり比較的余裕を持って学習できましたが、
関税定率法以降は正に自転車操業で、
授業に着いて行くのがやっとの状態で、
じっくりと学習を進めていくことが難しくなり、
自然と「通関士過去問題集」を解くこと中心に学習することになってしまいました。
ここで個人的なひと工夫として、
各問題の回答ページに「通関士完全攻略ガイド」の関連ページを書き込み、
問題を解く際、テキストの内容もすぐに確認できるようにしていました。
逆に「通関士完全攻略ガイド」には過去問題集の掲載ページを書き込み、
出題されたことがある内容であることが分かる様にしました。
また、比較学習が必要な箇所(例:輸出入申告書の記載事項、
特定輸出者/通関業者/保税地域の認定/許可要件等)や
記載箇所が散らばっている郵便物の扱い等についても
それぞれの関連ページを付記する様にしました。
最初は面倒ですがその後の学習を効率的に進めることが出来たと思います。
五月以降、授業の後に実施される前月学習した範囲の確認テストと、
毎月1回日曜日に開催される確認テストは、
成績の順位も公開されるので、
適度なプレッシャーを感じつつ復習し対策することで
知識の定着化に励むことができました。
中々合格点には達しませんでしたが。
また、各種補講にも積極的に参加しましたが、
これらテスト及び補講で配られる問題と「通関士過去問題集」だけでかなりのボリュームがあり、
これらを反復して解くことで合格レベルに達することができたと思います。
学習時間の確保については、
これまでの他の資格試験の受験の際は
自宅での学習習慣が無く(机に向かっても気が散ってすぐに他のことをしてしまう)、
通勤電車の中や図書館及び喫茶店で学習していましたが、
コロナ渦で在宅勤務が多くなり、
また図書館も利用できなくなるなどした為、非常に苦労しました。
平日で一日平均1.5時間、土日合わせて6、7時間くらいでしたが、
過去の資格取得の際はこの倍以上は勉強時間を確保してたので、
この点は反省しています(逆に言えば、
それでも合格できたということは、
斎藤先生のご指導がいかに的確かを現す証左でもあります)。
合格基準点は三科目とも6割以上必要なので、
問題を解いた際には日付を付記し、
勉強内容に偏りがないかチェックしながら学習を進めていました。
科目の中では通関実務が苦手の為、
色々考えながら対策しました。
申告書については学校で配られる問題のほか、
関税協会の「ゼロからの申告書」を繰り返しましたが、
その際、必ず時間を計り記録しました。
申告書問題は運に左右されると感じたので、
他の問題についても手を抜かず、
計算問題は一日最低1問は必ず解くことにし、
また学校で配られる関税分類事例の一覧表やFTA関連を纏めたプリントを持ち歩き、
電車の待ち時間や昼休み等の細切れの時間に眺めて
知識の定着化に努めました。
実際の試験では関税分類およびFTAの文章問題で苦労無く6点取れたので、
細切れ時間の活用が合否を左右すると再認識しています。
他に使用した市販の教材は、
関税協会の「通関士試験まるわかりノート」で、
これは通関業法が自分にとっては理解し易くまとまっており、
知識の整理に活用しました。
【九月の当校主催の模試について】
三科目が本試験と同じ順で実施された模試ですが、
関税法の問題を解くあたりから問題文に目の焦点が合わず、
強烈な頭痛が起こる事態が生じ(授業の後半でも同様の症状が出ており、
眼科に通院するなどしていましたが改善せず、
問題が表面化したカタチとなった訳ですが)、
本試験に向けて勉強以外の課題が出てしまいました
(勿論、試験結果も良くありませんでした)。
結局、身体の歪みが原因で、試験直前に整体に2回通うことで症状が無くなり、
本試験はベスト・コンディションで臨むことができましたが、
模試を受けずに本試験に臨んでいたらと思うと、ゾッとしてしまいます。
【受験会場の下見】
受験会場が不案内な場所でしたので、
二週前の日曜日に実際の試験開始時刻に間に合う様、
電車を乗り継いで下見しました。
周囲に飲食店・コンビニがなく最寄り駅に着く前に
昼食の食料を確保する必要がある事が分かったのは収穫で、
当然、本試験の際は道に迷う心配もなく、
昼食の準備も万全で、安心して試験に臨むことができました。
「備えあれば憂いなし」の言葉通り、
受験会場の下見は、試験対策の重要ポイントと思います。
【本試験について】
とにかく、最後まで諦めない強い気持ちを持って挑みました。
本試験の問題は学校で配られた問題より簡単に感じ、
落ち着いて解くことが出来、
通関実務でもかなり時間が余ってしまう予想外の展開でしたが、
気を抜かず問題を読み直し、
マークミスが無いか繰り返しチェックしました。
【試験を終えて】
おかげさまで半年余りの学習期間で合格することができましたが、
斎藤先生の的確なご指導と励ましが無ければ、
合格を勝ち取る事は出来なかったのは間違いありません。
そして先生のご指導の下、
余暇の時間を学習に充てる習慣を身に付けることが出来、
大きな財産となりました。
本当に感謝します。
ありがとうございました。
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